開発者がJSTQB Advanced Level テストマネージャ試験に合格しました #JSTQB

開発者がJSTQB Advanced Level テストマネージャ試験に合格しました #JSTQB

JSTQB Advanced Level テストマネージャ試験に合格しました。勉強のコツはシラバスを自分色に染め上げていくことです。個人的にお世話になったコンテンツへのリンクも貼っています。
Clock Icon2024.01.11

こんにちは。AWS事業本部モダンアプリケーションコンサルティング部に所属している今泉(@bun76235104)です。

みなさんテストの自動化してますか?(ご挨拶です)

私はモダンアプリケーションコンサルティング部という部門で自身も手を動かしながらも、お客様が気持ちよく開発を手の内化していただくことをモチベーションに働いています。

そんな中、手段としてテストの自動化を推奨するにしても、テストの目的や動機づけ、品質との関わりについて説明に詰まってしまう部分があり、申し訳ない思いをしたこともあります。

そのため、改めてテストについて体系的に学習しようと以前JSTQBのFoundation Level試験を受験していました。

今回さらにテストを体系的に学びつつ、開発者としてもテストを意味のあるものとして回していけるようにJSTQB Advanced Level テストマネージャ試験を受験しました。

ありがたいことに合格できましたので、開発者(寄り)の私としてどのように学習をしていったかなどのコツを記載したいと思います。最後に私にとって役立ったコンテンツなどのリンクを貼っています。

ちなみに、総学習時間は50時間くらいではないかと思います。

勉強方法

シラバスを自分色に染めていく

テストマネージャ試験では、シラバスの内容に沿って出題されます。

この資料を読んで、後述する問題集を解いていくのですが、私はテストやQAを専門として活動してきたわけではないため、よくわからない用語や説明がでてきます。

言葉を調べながら書き込んでいっても、すぐに忘れてしまうので、なんとか自分の持っている知識や経験と紐づけて納得しようと努めました。

例えば、シラバスのp33 「2.4.2 テスト戦略」ではテストの戦略について、どのような考えのもとテストを進めていく方法があるか書かれています。

以下は「プロセス準拠または企画準拠戦略」から引用した文章となります。

プロセス準拠または規格準拠戦略(米国食品医薬品局の規定の対象となる医療システムなど)。(中略)たとえば、スクラムアジャイルマネジメント技法に準拠するシステムでは、テスト担当者は各イテレーションにおいて、特定のフィーチャを説明するユーザストーリーを分析し、そのイテレーションの計画作業プロセスの一環として各フィーチャのテスト工数を見積り、各ユーザストーリーに対するテスト条件(通常、受け入れ基準と呼ばれる)を識別し、これらの条件をカバーするテストを実行して、テスト実行時の各ユーザストーリーのステータス(未テスト、不合格、または合格)を報告する。

と言った記載があります。

このような時になんとなく「あー。業界ごとの規定とかに従ってテストの方法を決めるっていう手法ね」と流すのではなく、以下のように書き込んでいきました。

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汚すぎて自分の字は見せられないですが、本当に誰かと壁打ちするように口語体で「理解ではなく、自分の知識・経験と照らし合わせて納得しよう」と心がけました。

納得はすべてに優先しますからね。(私はジョジョもすきです)

その他にも、自分にとっては理解しにくい言葉をChatGPTに意味を聞いたり、ISTQBの標準用語集で日本語で調べたり、検索して調べました。

  • テストの確信度合い
  • TMMi / TPI NEXT / CTP
    • 私の書き込み
      • 美味しいのかな?食べたらCTPが美味しそう
      • 調べたらテストプロセス改善技術入門ガイドというありがたいドキュメントがあった
      • あ〜段階的モデルっていうのは、決められた順番通りに進めていかないといけないっていうことかな?
      • 逆に連続的モデルは改善順序は自分たちで決めていいのね
      • で〜TMMiっていうのは(略)

このようなことを問題集を解きながら、わからない選択肢が出てくるたびにシラバスとネット検索を駆使して書き込みをしていきました。

問題集を解く

私の知る限りでは、日本語で公式に市販されているテキストや問題集はないと思います。

公認のeラーニング教材はあると思うのですが、極力課金額を抑えたかったので、以下の非公式問題集を利用しました。

これを3周程度解きながら、シラバスやネット記事と往復しながら「完全理解」を目指していきました。

JSTQB認定テスト技術者資格-イベント-のページの資料に少しだけサンプル問題が載っていたので、解いてみて「いけそう」と思ったため試験を予約しました。

受験した感想

3時間で長文の問題をたくさん解くので、正直非常に疲れました。

AWS認定試験で例えるとAWS Certified Solutions Architect - Professionalのようでした。

長文問題が続く時があったので、数問先まで進めて短い問題もあることをちゃんと確認してから長文問題に戻り「あと3問で短文になる」と自分を叱咤激励しながら解いていました。

この辺りはAWS認定試験などで試験慣れしていたのが大きかったと思います。

強くお勧めしますが受験前日は睡眠時間をコントロールして、体調と体力を可能な限り整えておきましょう。

私は試験を受けて3日後に結果が出ましたが、合格の字を見た時は非常に嬉しく、それ以上に安心しました。

自分の知らない用語も出てくる試験でしたが、自身の経験と照らし合わせながら考えることも多く非常に満足感のある試験でした。

開発者などのロールの方でも学びのある試験だと思いますので、ぜひ受験を検討されてください。

お世話になったコンテンツ

最後に上でも述べた、お世話になったコンテンツへのリンクをまとめておきたいと思います。

シラバス

これがないと始まりません。

自分色に染めていきましょう。

JSTQB Advanced Level テストマネージャ問題集(非公式)

この問題を完全に理解するのではなく、シラバスの内容の理解や納得に繋げながら問題を解きました。

ISTQB 用語集

日本語検索ができるので、わからない言葉はまずここで探しました。

@RyosukeKameiさんのZennの記事たち

わからない言葉を検索すると、よくヒットしたので参考にさせていただきました。

QAの方の目線?から、平易な言葉で解説してくれていて、自分ごととして捉えやすく非常に助かりました。

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